2017年11月14日

報告








「とりあえず…、良かったですね、と、言うべきでしょうか」
「………んー、まあ、そうなのかな…」



夕暮れ時の事務所で。
イツキは一ノ宮とコーヒーを飲みながら世間話。
黒川とここで落ち合って、一緒に出掛ける約束になっていて、
その前に、ひとしきり、一ノ宮に事の推移を報告する。



「結局、これからどうするとか…、まだ、ちゃんと話した訳じゃないけど…。まあ、マサヤも…、そんなに…、俺のこと酷く扱うつもりも無いみたいだし…
様子見ながら…、……傍にいても、いいかなって……」



イツキはソファに座り、熱いマグカップを両手で持ちながら、そう話す。
黒川との甘いひとときの全てを話すことは出来なかったが、そこは一ノ宮も概ね察したのだと思う。


険悪になったこの二人が仲直りするには、黒川が多少、折れ、素直になる以外に無いのだ。



「…社長も、…イツキくんが大切だという事は重々解ってはいると思いますよ。
ただ、まあ、その。……若干、面倒臭い男ですからね…」
「ね。本当にね…」




そう言って二人で顔を見合わせ、クスクス笑っている最中に、黒川が事務所に戻って来る。

イツキと一ノ宮はその黒川の顔を見て、また、クスクスと笑い、

笑われた黒川は何の事だか解らずに、ムッと、不機嫌そうになるのだった。






なに、この、ほっこり感
posted by 白黒ぼたん at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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