2017年11月17日

やっぱり最低








「社長とヨリ、戻したんだろう?良かったじゃねぇか。はは、半分は俺のお陰みたいなもんだろう?」



数日後。事務所でバッタリ会った西崎は、いけしゃあしゃあとそんな事を言う。
イツキは返事もせず、西崎を睨み、煙草を買いに行った黒川が早く戻って来てくれないかと、思う。



「まあ、悪かったな。俺も結構、飲んでてよ。…つい、な」
「……勝手に、部屋に入ってるなんて…、無いです…」
「だから、悪かったって。…社長にも怒られたしよ、もう、しねぇよ」




西崎は呑気に笑い、イツキは憤慨する。
合鍵を使い部屋に入り、寝室で待ち伏せ、無理やり乱暴した事が、たったそれだけの謝罪で済まされる訳がない。

イツキはずっと不機嫌顔で、唇を尖らせ、鼻息を鳴らす。



「そう怒るなって。ヤルのなんざ、お前にしたら、別に大したコトじゃねぇだろう。
……カケルとは良くて、俺は駄目だなんて、つれねぇ事、言うなよ、なあ」
「……駄目に決まってます。……だいたい、西崎さんはいつも勝手に……」

「……ん?……カケルと、ヤってんのか?」



簡単な引っ掛けに簡単に乗ってしまった事に、イツキは、西崎のしたり顔を見て気が付く。



「……マジかよ、お前。……まったく、ユルイにも程があるな…。
……まあ、社長には黙っててやるから、今回の事は、これでチャラにしろよな」



そう言って西崎はまた声を上げて笑い、イツキの尻を二、三度叩き、先に事務所を出て行くのだった。





posted by 白黒ぼたん at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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