2017年12月02日

タイミング・12







黒川は赤い車の前にいたイツキを見て、どうしてこんな所にいるのだろうと、怪訝な表情を浮かべる。
傍に寄り、車の中を覗き、運転席の清水を見ると、さらに眉間にシワを寄せ、不機嫌になる。

清水も、車の外の黒川を見て、しまった…という顔をする。
まるで無視をして、すぐに車を出してしまおうかとも思ったのだが、黒川がノックでもするようにフロントガラスをコツンと叩くので
仕方なく、外に出る。




「……どうも」

ぺこりと頭を下げ、挨拶をする清水。

「…ホテルにでも行っていたのか?」

清水を見て、イツキを見て、そう尋ねる黒川。

「ラーメン、食べに行っただけ。美味しかったよ」

イツキは意外と普通に、本当の事を言う。
勿論、黒川が信じるはずも無かった。






「…ガキのくせに、盛りやがって…」
「……は?」
「西崎もお前も…、親子そろってヤルしか能が無いのか?…サルか。
少し、大目に見てやっていれば、すぐコレだ。立場をわきまえろ」


珍しく黒川は声を荒げる。
やはり相手が若い男だと、多少、感覚が違うのか。
しかも、先日も問題があった西崎の息子。
ましてや以前、おそらく、好き合っていた二人なのだ。


「……親父と…、一緒にするなよ。……俺は、……違う!」


清水は清水で、父親と同列に扱われた事に腹を立てる。
臆せず黒川の前に立ち、啖呵を切って、睨む。





posted by 白黒ぼたん at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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