2017年12月08日

前髪







「………あれ。……クロゼットの中、片付けたら、すぐ向こうに行くって…言ってなかった?」
「……ああ。明日の朝イチで仕事が入ってる…」
「…いいの?」
「…ああ。……また、一ノ宮に怒られるがな……」



ベッドの中で一仕事終えた後、イツキが思い出したように、言う。
この部屋を引き払い、本格的に向こうのマンションに居を移すために、色々と片付けものの最中だった。
黒川の私物はほぼほぼ無いのだけれど、それでも、多少は残っている。



「…適当に、段ボールにでも詰めておけ。……お前の好きなオモチャもな…」


向かい合わせの黒川は、そう言って意地悪く笑う。
崩れて、眉毛にかかる前髪。嗅ぎ慣れたワックスの匂い。
探せば、白髪もあるだろうが、そう目立つわけでもない。
おそらく、歳の割には若々しい。壮健というか、絶倫というか…。


「……マサヤってさ…」
「……うん?」
「……あー…」



『歳の割には若いよね』と言いかけて、やめる。
さすがにこれを言っては、黒川の機嫌を損ねるだろうと、イツキにも解る。



「………前髪、下ろしてると、……可愛いね」




代わりに、そう言うと
黒川は目を見開いて、驚いた様子で、息を飲み込むのだった。







はい。しばらく
ゆるふわラブラブ月間ですw
posted by 白黒ぼたん at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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