2018年01月11日

最初の事件・4








「……学校の帰りという事は…、お前のコトをかなり調べているんだろうよ。
行動範囲が解っていて、その中で、人の目が少ない所を選んだのか…」
「……マサヤ、心当たりって…、……ある?」
「あり過ぎて、解らん」



また数時間後には出掛けなければいけない黒川は寝室には行かず、
ソファに横になる。
腕の中のイツキはソファから落ちないようにと、ぎゅっと黒川に、しがみつく。


「…俺、…ちょっとだけ、顔、見たよ。……目が、しゅっとした感じの…、若い人」
「……ふん」



それだけの情報では、どうにもならないのか、黒川はつまらなさそうに鼻を鳴らす。



「…まあ、何か思惑があるなら、向こうから、アクションがあるだろうよ。
……お前、しばらくは大人しくしていろよ。一人でプラプラ出歩くな。学校だって、もう、休みなんだろう?」
「……ん」
「気を付けていたって、ヤられるのがお前の十八番だからな。まったく…」
「……ねえ、マサヤ?」



半分ソファから落ちかけていたイツキは、身体を起こし、黒川の腹に乗る様に覆いかぶさる。
間近で正面から顔を見据え、何か言いたいことがあるのか、口を薄く開き…

…やはり、止めたという風に、口を噤む。





「……なんだ?」
「……ううん。……なんでもない」








posted by 白黒ぼたん at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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