2018年01月23日

嫌な予感








朝、と言うよりは昼に近い時間。
清水は、学校へ向かう。

高校三年生の12月の末。
年明けに受験を控えている者は家で勉強をしていたり、それ以外の者は家でのんびりしていたりで、学校は、ほぼ、自由登校状態だった。
それでも出席日数を稼ぐため、とりあえず顔だけ出す程度と、清水は欠伸を噛み殺しながら校門をくぐる。


同時に清水の後ろで車が停まる。
学校には似合わない、黒塗りの高級車。

……嫌な予感は、ピタリと当たる。




「……解ってるってば。帰りはタクシーで帰るよ。……俺だって、ヤだもん、もう。
……事務所に行けば良いんでしょ?……電話するから。
……ちゃんと、するから。………あっ」



助手席が開いて、イツキが運転席の男に話をしながら、下りて来る。
ふと、視線を感じたのか振り返り、清水を見つけると、小さく声を上げる。



「……お、……は、よう…ございます……」
「………はよ」



あまり良くは見えないが、運転席の男は、黒川なのだろう。
清水は取りあえず、睨みつける。

黒川とは先日、イツキとドライブの後に、一揉めあったきり。
黒川はイツキを粗雑に扱い、かと思えば気まぐれに溺愛し、イツキを惑わす。
いくらイツキがそれでも良いと納得していても…、気に入らない事に変わりはない。





posted by 白黒ぼたん at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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