2018年02月08日

公認デート・2








ビールを何度かお替りし、ツマミにと鶏の唐揚げを頼み、
小一時間も経つと、イツキも佐野も、かなり酔いが回ってくる。
ここ最近の近状報告から、仕事の話、学校の話。…一周回って、夜の、ちょっと下世話な話まで。

お互い赤い顔を鼻先まで近付け、くすくすと笑いながら、本人たちはヒソヒソ声と思っている声で。



「……マジ、マジ。…今、俺、モテキでよ。どの店行っても、佐野さ〜んって、もう大変でさ、身体、持たねぇわ」
「お店って…、どんなお店なのさ、ふふ…」
「ふっふっふ。まあ、色々な。……でもよ…」



佐野は一拍置いてグラスを飲み干し、自分のグラスとイツキのグラスに、新しいビールを注ぐ。
イツキはあまり飲み過ぎないようにしようとは思っているのだけど、ついつい、佐野につられてしまう。



「……でも、何?…佐野っち」
「…ん?」



話の続きを焦らすように、佐野は煙草を咥え、ふふ、と笑う。



「……色々遊んだけどよ。……やっぱり、お前がいいな。……こう、身体の相性がばちこーんって合うカンジ?
ぴったり、馴染むって言うかさ。とにかく、最高」






佐野にしては、今日一番の口説き文句のつもりだったが、

何か、イツキの心に引っ掛かったのか、イツキの顔が一瞬曇る。






posted by 白黒ぼたん at 20:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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