2018年02月10日

公認デート・4







イツキは手で口を塞ぎ、誰かに聞かれはしなかっただろうかと、辺りをキョロキョロと伺う。
幸い、誰も気にしていないようで、イツキは照れ笑いを浮かべ、佐野を見遣る。

佐野もつられて笑ってはいたけれど、まだ、イツキの話の意味が解らないようだった。




「…えーと、…何?……滅茶苦茶、感じまくったって…こと?」
「…そうなんだけど…、…それだけじゃなくて…、何ていうかさ……」


今度は顔を近づけて、小さな声で囁く。
イツキの頬が赤いのは、酒に酔ったためか、こんな話のせいなのか。


「……すごい、……感じが、マサヤの感じに似てて…。……俺、途中で、本当はマサヤなんじゃないかって思ったくらいで……」
「……はは。…実は、そうだったんじゃねぇの?」
「…違うよ…。…一瞬だけ、顔、見たし…。…もっと若い人だった…」
「なんだ。若いオトコの勢いに、腰砕けになったって話か!」


佐野が半分冗談めかしてそう言うと、イツキは至近距離で、キッと睨む。
勿論、いくら睨まれたところで凄味はないのだが、佐野は軽く笑って、うそうそ、と誤魔化す。



「…佐野っち、ちゃんと聞いて。…こんな話、佐野っちにしか、出来ないんだから…」

「聞いてるよ。……でも、そいつとは、それっきりなんだろ?」


「そう…だと、…思うけど。……なんか、俺、そんな感じになったの、初めてで…、ちょっと…、怖い…。
……今まで、本当に、イロイロあったけど、でも、マサヤのエッチは別だったのに…
それ以上で来られちゃうと、俺、どうなるか…解んない……。

…ああ、何だろう。何、言ってるんだろう、俺。……佐野っち、俺の言っている意味、解る?」



すでにかなり酒に酔った頭で、まとまらない考えを、どうにか説明してみるものの………呂律すら回らない。






posted by 白黒ぼたん at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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