2018年02月12日

公認デート・5








イツキ自身、その件は、あまり深く考えないようにしていたのだけど
やはり、感じた……感覚は、簡単には消えなかったようだ。
感じた思いが何なのか、よく解らない。解らない事だから、怖い。
 
怖い。





「……解るよ、イツキ。…お前のキモチ…」

思い悩むイツキに、佐野は同調し、優し気な声を掛ける。

「…今まで経験してなかったコト、あると…、怖いよな。解る、ワカル」
「……佐野っち」
「…でもな…」


佐野は、テーブルの上に置かれていたイツキの手に、自分の手を重ねる。
本当にイツキを気遣っているのかは、微妙な所。


「でもな、イツキ。…エッチ中の、そういうカンジって、結構アテにならないぜ?
状況とか、体調とかで、感じ方って、全然違うだろ?」
「……ん…」
「ちょっとしたツボにハマって、気にし過ぎちまうとかって…、あるじゃん。案外、その程度かもよ?」
「……そう、かな…」


佐野の説得に、少し、イツキの気が緩む。
重ねられた手は、重ねられたまま。佐野の人差し指が、イツキの手の甲を、くるくるとなぞる。





「そうだよ。…ちょっとした違いで、その日の感じ方なんて、変わるもんだよ。……何なら、今から、試してみようぜ?
……俺と、すげぇ、イイ感じになったら、……その、レイプ野郎のコトなんて、気にならなくなるぜ?……多分。………な?、な?」





posted by 白黒ぼたん at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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