2018年03月12日

本題・3







「………って、言う話…」
「ふん」



ミツオとの話も終わり、イツキは事務所で黒川と落ち合う。
一ノ宮は外出中。黒川は仕事の手を止め、一服する。
イツキは素直にきちんと、ミツオから店のスタッフとして誘われた事を告げると、黒川は半分馬鹿にしたように笑う。


「…お前に何が出来る?受付で客の名前を聞くだけなら、誰にだって務まるだろう?
……わざわざお前を指名する理由が解らん」
「…夏にちょこっとバイトした時に…、感じが良かったって…。…女性のお客様相手で、…俺ぐらいが丁度、柔らかくていい…とか……」
「ふん」


黒川は煙草を咥えながら部屋の隅の冷蔵庫に向かい、中から缶ビールを取る。
「飲むか?」とイツキに聞くと、イツキは「今はいらない」と言う。


「……いい?」
「何が?」
「仕事。……俺、やってみたいな……」


吸っていた煙草を流しに放り投げ、黒川は缶ビールを開け、喉に流し込む。
イツキの話に、どこまで真面目に向き合うか、考え中といったトコロ。







「……それとも、心配しちゃう?……俺が、マサヤから、離れるの」
「馬鹿。心配するかよ。……別に」

「……そ?……じゃあ、いい?」


うっかり手拍子で答えた黒川に、イツキはニコリと可愛く笑い、首を傾げてみせるのだった。






posted by 白黒ぼたん at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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