2018年04月15日

とんだ情事








おそらく、
寝惚け眼のイツキは、
顔の前に、あの独特な臭いを持つ肉の塊があったら…
口を開き、舌を這わせ、愛撫を始める。


それはもう、自動的に、そうなるもので、
ちゅぱちゅぱと水音を立てながら、喉奥に誘い、吸い込む。
もし、途中で正気に戻り、自分が何をしているのか気付いたとしても
それを吐き出したり、歯を立て抗ったりすることもない。
それどころか、そんな事をしている自分自身に酔い、勝手に、昂り、一人でその気になっていく。


膨らんだそれを口から抜き、次の穴に押し当てる頃には、そこはすっかり湿り、物欲しそうにひくついて、淫らに、誘う。





そんな事が、容易に、想像出来てしまう。







ガチャンと扉が開き、黒川が事務所に戻って来る。

「ああ、西崎か。待たせたな…、……すぐに銀座に向かう、車を……」

話の途中で、イツキを、ソファに寝かせたままだった事を思い出し
その前で、西崎が、少しバツの悪そうな顔で立ち、気付かれないようにズボンのチャックを上げているのを見る。


あと数分遅れていれば、とんだ情事を見せられていたな…と
黒川は、静かに、鼻で笑った。






posted by 白黒ぼたん at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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