2018年05月11日
抵抗
一応、拒んではいるのだ。
「だめ、だめ」と繰り返し、手をバタバタと振り回し、突っ張り
精一杯の抵抗の目で相手を睨み、これ以上近づいたら許さないと、威嚇してみせるのだが、
まあ、役には立たない。
カタン、と個室の錠が下ろされ、イツキは奥の便座に座らされる。
車椅子が利用できる程の広さ。手を伸ばしても扉には届かない。
その、イツキの伸ばした手を、男は掴み
……自分の股間に押し当てる。
服の上からでも解る、充分に張りのあるそれは、間違いなくイツキを満足させるだろうと
イツキは、一瞬ドキリとして、思わず相手の顔を見てしまう。
「……素直な子だね。……欲しい?」
男はまた、笑う。そして、唇を噛みしめ、首を横に振るイツキのズボンを、下ろし始めた。
「………ああ、酷いね。びちょびちょだ…。……これじゃ、風邪、引いちゃうよ…」
下着も、脚も、濡れて、すっかり冷え切っていた。
男の手が伸びただけで、その温かさに、気が緩んでしまう。
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