2018年05月22日

波の底








まるで、波間に溺れてしまうよう。
息も出来ず。
水面の輝きがすべての救い。

ただ、ただ。

流されていくだけの、恍惚。








「だめ、だめ、だめ、だめ………め…………ッ」



風呂場からどうやって寝室に移動したのか、覚えてはいない。
途中でかなり酒を煽る。多分、素面ではいられない思いがあったに違いない。イツキは。



何か、おかしいと、黒川も気が付いていたが…

それを詮索するよりも、乱れ、溺れていくイツキが面白くて…嵌る。





『…他の男に弄られたトコロを、掻き出してやる』 と、
責めるつもりも無かったのだが、言葉の綾で。
指を、差し入れ、さらに奥へ…、腕の中ほどまで挿れ、揺らす。


本当に壊れる、その際のキワを、イツキの表情を見ながら、黒川は探る。
イツキは、駄目と口にしながら身体を震わせ、すべての刺激を快楽に替える。










まだ。




この瞬間に勝るものはないと、


イツキは少し、安心していた。







posted by 白黒ぼたん at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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