2018年06月03日

佐野とイツキ









「先に事務所の駐車場に車入れるから、そっから歩いて帰るんでも、いい?」
「……車でマンションまで行ってくれても…いいのに」
「んー、……ちょっとお前と、歩きたいかなー…って」



事務所から少し離れた場所の、借りている駐車場に車を入れる。
マンションまでは歩いて数十分の距離。
歓楽街のど真ん中。一本裏道はホテル街。佐野は、下心を隠す気も無し。



「佐野っち…歩いて帰るだけだよ?…エッチ、しないよ?」
「えー?しねぇの?……ホラ、社長が俺を呼んだ時点で、それは、込みってヤツだろ?」
「込みじゃないよ!…もう!」


呆れたように笑って車から降りようとするイツキを、佐野は捕まえる。
イツキの手を取り、自分の股間にあてがう。
服の上からも解る程、そこはパンパンに膨れ上がっている。


「……俺、もう、こんなんなっちゃってるんだけど…」
「…だーめ。……しないよ、佐野っち」
「……お前と一緒にいて、期待するなっつー方が無理だろ?……な、……イツキ」


「駄目。俺、夕べもマサヤとして…まだお尻、痛いくらい。最近…多過ぎて…、無理。
これ以上したら、うんこ、止まんなくなっちゃう。そしたら、困るでしょ?」




大真面目な顔でイツキがそう言うものだから、佐野も、可笑しくて吹き出してしまう。



「色気、ねーコト、言うなよ。…萎えるわ!」
「だって、本当だもん」
「じゃー、エッチは諦めるから、チューだけさせて」
「……………ん」











車の中で、唇を合わせ、舌を絡め、唾液を吸い。
それは別れ際のキスにしては酷く濃密で、



いやらしかった。






posted by 白黒ぼたん at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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