2018年07月07日

頸椎








「……ッ…」




どちらのものとも解らないうめき声が響いて
後背位で繋がっていた二人は、少しの間の後に、バタリとベッドに突っ伏す。
黒川はすぐに仰向けになり、乱れた呼吸を整える。
イツキは余韻で身体を捩らせる内に、半分、ベッドから落ちそうになっていた。








小一時間前。
事務所で仕事を終わらせた黒川は、ソファで眠るイツキの頬をぺちぺちと叩き、『帰るぞ』と伝える。
イツキは何度か瞬きをし、目を擦りながら、半分寝ぼけた甘ったるい声で『……はぁい』と答える。

事務所から、二人の部屋までは、歩いても十分程。
寄り道をする必要など、ない筈なのだけど…
歩くのが疲れるだの、広い風呂に入りたいだの……そんな理由で、途中にある、ラブホテルへと吸い込まれていく。

部屋に入り、ベッドに向かう前にキスを求めたのは、イツキの方だった。









「……くそ…」

ようやく息も整い、黒川は一つ、悪態をつく。
別に、……しないつもりも無かったのだけど、つい、イツキのペースに乗せられてしまった。
後ろから突きながら、イツキの乳首や、前の……性器を握ると、イツキはみだらな言葉を零しながら、中をキュウキュウと締め付けてくる。
それが面白くて、イツキにも自分にも、加減することを忘れてしまった。




黒川は最後に大きく息を付く。
ベッドの向こう側に冷蔵庫があり、何か飲み物を取ろうと、身体を起こす。
その途中では、イツキがベッドの端に、頭と、片方の腕をだらんと落としていた。

伸びた髪の隙間から見える白いうなじは、酷く無防備だった。
首の後ろに浮き出る骨も、流れる肩も、背中の中央のくぼみも……、丁度いい。




黒川は移動の途中のついでのように、イツキのうなじに、唇を寄せた。






posted by 白黒ぼたん at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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