2018年07月17日

雑談中








「池袋は、どうだ?」
「やはり、嶋本会長が上手く捌いたようですよ。全面戦争は避けられたようです」
「……そうか」




事務所で。
黒川と一ノ宮が雑談中。



つい数時間前まで、黒川とイツキは近くの焼き鳥屋にいたのだけど、
思いのほかイツキが酔っぱらってしまい…
マンションよりも近い、事務所に、また戻って来てしまった。
その頃には、外に出ていた一ノ宮も戻り、
黒川は一ノ宮と飲み直す。


イツキは黒川の隣。ソファで居眠り中。



「叔父貴からも連絡があったが…、まあ、あの人は呑気な人だからな…。争い事の最中でも気にするな、気にするな…で…」
「それは貴方に心配を掛けたくないからでしょう」
「それでも、まあ、被害はあったがな……」


そう言って、黒川は、狭いソファで身体を折り曲げて眠るイツキを見る。



「……そうですね。イツキ君には災難でしたね。……まさか、ココを、狙うとは…思いませんでしたが…」
「……未成年の男娼。……ウチの営業のウリだからな。……一番、弱い所を突かれたんだろうよ」
「イツキ君の肩書はそれだけですか?……あなたが、大事にしていると、知れたのでしょう…、おそらく…」
「……ふん」



黒川は面白くなさそうに鼻息を鳴らす。
認めたくはないが、まあ、端から見ればそういう事なのだろう。





「……笠原には釘を刺したが…、どう出るかな。このまま、大人しく引っ込めばいいがな……」
「野田鉄筋の土地は足が出ましたよ。あまり、無茶はなさらないように」
「……ああ」




黒川は小さく笑い、手を、傍らのイツキの頭に下ろす。
指先で髪の毛をくるくると巻き、少し引っ張り、頭を、ぽんぽんと叩いた。






posted by 白黒ぼたん at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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