2018年07月20日

朝のコーヒー








朝。
ベッドの上で目を覚ましたイツキは、曖昧な夕べからの記憶を辿る。



夕方に、黒川の事務所に行って
そこから焼き鳥屋に行って
途中、一度、水を飲んだ時には、また、事務所にいたような気がする。


『……帰るぞ。起きろ、…馬鹿』


ぺちぺちと頬を叩かれ、どうにかソファから起き上がり、黒川と一緒に事務所を出た。
『お気を付けて』と、声を掛けてくれた一ノ宮を思い出す。



路地裏で、壁に身体を押し当てキスをしたのは
焼き鳥屋の前だったか、その後だったのか。
足元がよろけて、近くにあったのぼり旗を倒してしまった。
腕に残っている擦り傷は、多分、その時のもの。






『……まだ寝るのか?……どれだけだよ。……日本酒に呑まれたか?…ガキめ』


飲み過ぎた訳じゃないと思うけど、昨日は何だか、眠くて眠くて…
……自分の大きな喘ぎ声に驚いて、正気に戻る。
黒川は勝手に始めていて、もう、イツキの身体は半分溶けてしまっている。



『………め。……それ以上…、したら、俺……、………出る……』
『もう、酷い事になってるぜ?………びちゃびちゃだ…』



確かに、足元のシーツは今もまだ濡れていて冷たい。
……何が、出てしまったのかは…、解らない。

その後は、また、記憶が曖昧になってしまう。
もう、理性とかまともな考えとかは、全部、吹き飛んでしまう時間だった。








とりあえず、ベッドから起き上がり、何も身に着けていない身体に昨日のシャツを羽織る。

リビングから、朝のコーヒーの匂いが、流れて来た。







posted by 白黒ぼたん at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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