2018年07月22日

大野の告白








長椅子に腰を下ろしたイツキは、大野を見上げる。
大野は少し硬い表情。何かを、思いつめているのか。

大野は以前、イツキに好意を寄せていた事がある。
…この長椅子で、うっかり唇を合わせた事は、……何となく、スルーされたままだった。

大野は、イツキの前に跪く。

只ならぬ様子に、イツキも少し、……息を飲む。






「……イツキ」
「…ん?」
「……俺のこと、……怒ってくれねぇ?」
「………ん?」



てっきり、キスだの告白だの…、そんな甘いもの系を想像していたイツキは
大野が何を言っているのか解らなかった。

ああ、勿論、甘いもの系が来ても、きちんと断るつもりではいたのだけど。




「……え、なに?大野。……どういうこと…」
「…俺さ…」


大野は溜息を一つつく。懺悔でもするように、頭を垂れる。


「俺さ、お前の事、…ちょっと、邪魔に思ってた。
訳アリだし、問題ばっか起こすし、エロさ全開で惑わすし…
…テルは、自分の勉強、大変な時でも、お前の事ばっかりで…
俺、お前とは距離を取れって、あいつに言ってた………」

「…そ…う…なんだ…?」



大野の告白は意外なものだった。
それでも、それは、言われてみれば確かに…と、思うことだった。





posted by 白黒ぼたん at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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