2018年07月24日

悪い癖








大野は真剣な顔でイツキを見つめる。
イツキも、思わず見つめ返してしまうが…大野が何故、こんな事を言うのかは今一つピンと来ない。



男と寝ることを生業としているような自分と、距離を取る事は
至極、当然の事で、謝る事ではない。




「…ごめんな。…友達、みたいな顔、してて、こんな……」
「…俺、全然、気にしてないよ。大丈夫だよ」
「大丈夫じゃないよ、お前の事、どっかで馬鹿にしてたんだぜ?…俺…」
「あー…、それは…、仕方ないよ。…そんなもんだもん、実際……」


あまりに気落ちしている大野。
膝上に置かれた手はぎゅっと握られ、心底、イツキへの非礼を詫びている様子。
逆にイツキの方が申し訳なくなって
…気にしなくても良いのに、と、大野の手に、自分の手を重ねてみたりする。


「…大野。…俺は、こんなんだし…、大野がそう思うのも、仕方ないと思うよ。
それでも、二人とも、俺の傍にいてくれたじゃん。俺、すごい、嬉しかったよ。
俺、学校、こんなに楽しくなるなんて思わなかったよ?
大野と、梶原がいてくれたからだよ?
…だから、もう、そんな事言わなくていいよ、ね、大野…」

「…イツキ…」




どうにかして大野を慰めようと、…抱き締めて、キスでもしてしまおうかと考えるのは…、イツキの悪い癖。


今回は、寸での所で思い留まる。






posted by 白黒ぼたん at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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