2018年08月24日

週末熱海夜話・16








「………んん?」




浴室で、素っ頓狂な声を上げたのは
梶原の知らない男だった。

ほぼ貸し切り状態だった風呂場に、急に、浴衣姿のままの梶原が覗き込んで来たのだ、
お互い、知り合いだったかと顔を見遣り、首を傾げる。


「…あ、…スンマセン…」


梶原はぺこりと頭を下げ、風呂場を出る。

結局その晩、梶原はイツキを見つける事は出来なかった。








寸でのところで、イツキと黒川は風呂場を後にしていたのだった。
それはこの旅行中の、せめてもの、幸いと言えた。







明け方。
イツキは、梶原と大野が待つ部屋に帰って来る。
どうしたのか、と聞かれると、
「風呂に入ったら気分が悪くなって、別に泊まっていた知り合いの部屋で休んでいた」
と、言う。


「……知り合いって…、黒川さん?」
「まあ、そんなトコ。……ね、お腹すいたね。朝ゴハン、バイキングだったっけ?何時からだろう?」




下手糞に話をはぐらかして、イツキはそう言って、笑った。







posted by 白黒ぼたん at 00:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
熱海 行きたくなった 夏の終わりの熱海で新鮮な海の幸
Posted by きんぎょ at 2018年08月26日 00:17
はぁ、良いですねぇ、海の幸。
お刺身、磯焼、そしてビールw
Posted by ぼたん at 2018年08月27日 21:27
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