2018年10月07日

宴席・2







しばらくは普通に、和やかに時間は過ぎる。
…そうは言っても、その筋の者たちが集まる場。
いかつい風体の男達が、入れ替わり立ち替わり、黒川の元に訪れ挨拶をする。
その都度イツキは綺麗に微笑み、ぺこりと頭を下げる。

男達の、イツキへの認識は、それぞれ違う。


綺麗で幼い、男娼。
…まだ未成年ながら、…どんなコトでも、受け入れる身体。
その時に撮られた酷い写真やビデオは、実は簡単に、見る事が出来る。

黒川のお気に入り、金ずる。枕営業の切り札。
最近、あまり表に出ないのは、黒川本人のオモチャになっているとも

ただ単に、出し惜しみをして、値を釣り上げているとも。



男達は興味本位にイツキを眺め、何やら小声で、黒川と交渉する。
もちろん、今は、そんなものが通る訳がないと、イツキにも解っているけれど
それでも、その対象にされるのは、あまり楽しいものではない。


フロアの正面にあるステージでは、今にも脱げてしまいそうな薄い布を纏った女性が、身体をくねらせ踊っている。

実際、イツキは、自分がそこに呼ばれるのではないかと……気が気ではないのだ。




「……キョロキョロするなよ、みっともない。あと、へりくだり過ぎだ、普通にしていろ」
「……だって、なんか…、やじゃん…。……みんな、俺のこと、…知ってるんでしょ?」
「……まあな。……ふふ、売れっ子だからな」




黒川は、冗談にもならないことを言って笑い、イツキは、むくれて頬を膨らませる。






posted by 白黒ぼたん at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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