2018年10月22日

宴席・最終話








『……大丈夫。……俺、マサヤの、でしょ?』
『……ああ』
『…ん。……じゃ、ちょっと行って来ます』



そう、まるで買い物か何かに出掛けるように、イツキは行ってしまった。





今まで、散々、他の男にイツキを抱かせて来たのだから、
今更、一つや二つ、それが増えようが、大した問題は無いはずなのだが……
何か、どうも、……黒川の胸の奥にはザラザラとした違和感が残る。
笠原が異様にイツキに執着していたためか。イツキが、笠原との行為に、いつもとは違う感覚を覚えていたからか。

黒川の、イツキに対する感情が、変わったのか。











事の次第をかいつまんで、黒川から聞いた一ノ宮は
少し驚いた様子で、感嘆の声を上げる。
イツキを売りに出すことは、最近でも…たまにある事だったが、その事で、こんなに黒川が荒れるのは、初めてだろう。


「……それは。……イツキくんに、……助けられましたね」
「ふん。…馬鹿のくせに、気張りやがって……」



黒川はそう吐き捨てて、手元のグラスを一気に煽った。








おわり


posted by 白黒ぼたん at 20:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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