2018年11月11日

イツキの気持







勿論、好き好んで笠原に抱かれに行ったのではない。
ただ、あの宴席での黒川と笠原のやり取りは、どう見ても一触即発モノで、危険で、
しかもその原因が自分にあるのだとしたら、どうにか、動かない訳には行かなかった。

「最後に一度」という笠原の約束が守られるかどうかは…今後次第なのだろうが…、それでもある程度、気は済んだのだろうし、
イツキが心配したステージ上の女性の事も、多分、これ以上の酷い事はない、と思う。

それに、思った程、……笠原は怖くはなかった。
今まで情報が少ない分、アレコレ余計な心配ばかりして、逆に不安になっていたけれど。
目隠しをされて突然襲われるよりは、ちゃんと顔を見合わせて、身体を重ねた方が、マシで……
……そうすることで、イツキなりに、笠原を知る事が出来たと思う。


激しくて、力強いのは、若さゆえ、か。
それが良い事ばかりではないけど、押し引きのタイミングは黒川に似ていて、イツキの好みだった。
事の最中に面と向かって、甘い言葉を囁くのは、恥ずかしいけど嫌いじゃない。
けれど、言い過ぎてもいけない。……そんなものは、ごくごくたまにでいいのだ。



黒川のように。








「………いたっ…」
「……使い過ぎだ。ロクにほぐさず、突っ込んだんだろう」
「…ちゃんと、……してくれたよ。……笠原さん…」


急いているのは黒川の方。
唇を合わせたままベッドの上に転がり、風呂上がりのイツキをいいことに、すぐに、入り口をこじ開ける。


「……奴の名前なんか、言うなよ……」






どうも今回の事で黒川は、妬いているようなのだ。
それが、イツキには、一番嬉しい。





posted by 白黒ぼたん at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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