2018年11月12日

合図







痛みを伴うほど乱暴に扱ったかと思えば、一転、溶けて無くなってしまいそうな甘い愛撫が続く。
そのどちらも、もう我慢の出来ない限界の数ミリ手前でピタリと止まり、……また最初から繰り返される。
その加減が、黒川には何故解るのだろうかと、イツキは不思議に思う。



「……マサヤに、……仕込まれたから、って……こと?」
「……何がだよ?」
「…マサヤが、一番いいの。……来るのと、行くのの……、タイミング…」



若干、イツキは朦朧としているのかも知れない。
うわ言のような睦言を口にする。……まあ、何となく意味は解る。

ころころと、イツキの乳首を舌で転がしていた黒川は、目線だけ寄越して見上げる。
イツキは手を伸ばして、黒川の髪の毛をくしゃりとやる。
……乳首ばかりを責められると、……下がむずむずして、どうしようもなくなる。
太ももに当たる黒川の硬いものが、欲しくなって欲しくなって……困る。




「…俺が仕込んだ以上に、お前は……、酷いぜ?……エロ過ぎる。……飲み込み過ぎだ」




黒川にしてみれば、
イツキの欲が深くて、底なしで……、どれだけ与えてもその限界の、数ミリ先を欲しがって…、また最初からやり直す。
繰り返すごとに、さらに熱くなる身体。
支配と征服。官能と恍惚。目の前の欲が、自らの強欲を掻き立てる。
止めようのない、悪い薬に溺れるようだ。



「マサヤ。……それって、誉め言葉?」
「ああ……」





視線を絡めて、そう言って、ニコリと笑うのが
次へ進む、合図だった。






posted by 白黒ぼたん at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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