2018年11月25日

階段・7









「……だめ、です…」
「…俺、もうココ、離れるんだぜ?……しばらく、会えなくなる…」
「……うん…」


ホテルの入り口のすぐ横で、清水はイツキを口説きに掛かる。
…一応、男同士。…通行人が少し不思議そうに二人を見る。
イツキは視線を逸らせ下を向く。
キッパリと、断らなければいけない事は解っている。



「イツキ。お前とは…イロイロあったじゃんか。…良い事も、悪い事も。
…最後はさ、お前のこと、ちゃんと抱き締めたい。…お前のこと、ちゃんと、俺ん中に残したいんだ。………駄目?」




耳元で甘く熱く、そう囁かれる。
イツキは返事に戸惑い、清水は、返事が無いのは「駄目」ではないのだと、判断する。
イツキの背中に手を回すと、ぐっと引き寄せ、そのまま入り口に向かう。

曇りガラスの自動ドアが、静かに開いた。












黒川と秋斗は身体を絡めたままベッドの上。



黒川は秋斗の頭に手をやる。イツキとは違う黒髪は、艶やかで重たい手触りだ。
少し、秋斗が顔を上げ、すがるような眼で黒川を見つめる。

唇を合わるのは自然な流れで、それを途中で止める事は出来なかった。





posted by 白黒ぼたん at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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