2018年12月28日
小話「雪」
真夜中。
一通り睦事も終わり、イツキは水を飲みにキッチンへ向かう。
流しでコップに水を汲み、一口飲み、顔を上げると
向かいの窓が、チラチラと光る。
雪が降っていた。
「………どうりで。………寒いと思った…」
イツキはリビングの窓際に立ち、音もなく降る雪を眺める。
すでに暖房は切っており、足元から冷えが上る。
肩に掛けた毛布を胸もとできゅっと合わせ、イツキはカタカタ震えながら、しばらくその景色を見ていた。
寝室に戻ると、水を飲むにしては長すぎる中座に、黒川がいぶかし気な視線を向ける。
イツキが、「雪が降ってるよ」と言うと、黒川は、なんだ、そんなつまらない事かという風に、ふんと鼻を鳴らす。
イツキは、ふふ、と微笑んで
すっかり冷え切った手を、黒川の頬に、押し付けるのだった。
黒川「……ひぃぃっ」笑
年内最後の更新です。
みなさま、この一年、いっちゃんと黒川を見守って下さって
ありがとうございます。
来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
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いつも楽しみに読ませていただいています。
今年一年、更新ありがとうございました。
いっくんのこれからを楽しみにしています。
次の一年で、いっちゃん、どうなりますかねー。
私も楽しみですw