2019年01月08日
小話「帳消し・3」
丁度良く開いたままの入り口に、黒川は自身を埋める。
イツキは、すでによく解らない状態。「ああ」や「うう」と声を洩らし、ヨダレでシーツを濡らし、そのくせ中を締め付け黒川を悦ばせる。
黒川はしばらく乱暴に動いた後、ふいに身体を離し、……イツキの後ろ髪を掴むと、身体ごと自分の方に向かせる。
酷く身勝手で、イツキにとっては屈辱的。
イツキの頭を自分の股間に押し付け、物を口中に収めさせると、…息をする間も与えず奥を何度か突き
そのまま、最奥で射精し、それでも頭を押し付けたまま、もがく姿を楽しんだ。
「……少し、乱暴にしたか。……悪かったな」
バスルームで身体を流し、ようやく黒川は正気に戻る。
離れた時と同じ姿勢でベッドに横たわるイツキに、取って付けたような詫びを入れる。
「……仕事でトラブルがあってな。……ちょっとイライラしていた。…はは」
イツキの横に腰掛け、煙草に火を付け、そう言って、軽く笑う。
イツキは顔だけ少し傾け、黒川をチラリと見るも、不機嫌そうにまた視線を逸らせる。
黒川はバツが悪そうに、イツキの頭をポンポンと叩く。
「そう、拗ねるな。……ああいうプレイ、お前だって満更じゃないだろ……」
言い終わらない内に、黒川の顔に、ばん、と、枕がぶつけられた。
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