2019年01月10日
小話「帳消し・最終話」
「……悪かった、って言えば帳消しになると思ったら大間違いだよ、マサヤ」
「はいはい」
帰り道、立ち寄った焼き鳥屋で、まだ不満顔のイツキは愚痴を零す。
馴染みの店の、奥の席。コップに注がれた日本酒は、水と区別がつかない。
イツキはコップを煽り、ふんと鼻息を鳴らす。
やはり無理をしたのか、鈍い痛みが、身体を動かすごとに走る。
「……俺、ちょっと怖かったんだから。……イロイロ、昔のこと、思い出しちゃった…」
「…昔のこと?」
「マサヤが、すごく意地悪だった頃。…もし、また、今日みたいなこと、したら…」
「…なんだよ」
黒川もコップ酒を飲み、思わせぶりなイツキの顔を覗く。
「……俺も意地悪、するから!」
そう言うイツキに、黒川はうっかり、酒を吹き出しそうになる。
…そして、イツキのささやかな意地悪を享受するために、また、こんな事があっても良いな、と思うのだった。
あれ、締まらなかった……笑
ブログ村リンク切れ連絡、ありがとうございました。
どうやら、村、今サイト改装中らしく、2月くらいまで色々変更があるようです。
とりあえず、手直ししてみましたが、また不都合起きるかも…。
その都度調整して行きます。
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黒川さん、喜んじゃいますね!
されてみたい…って思っちゃいますよねーw