2019年02月17日

新人歓迎会







その日の仕事が終わると、社長の誘いで、皆で食事に行くことになった。
取引先の林田も一緒。ハーバルは良くも悪くも小さい会社で、家族ぐるみのような親密な付き合いをしていた。
イツキは、最初は断っていたのだが、自分の歓迎会も兼ねてと言われては、無碍にすることも出来ず…、仕方なく参加する。


駅前にある、チェーンの居酒屋。隅のテーブルに、社長、奥方、ミカ、林田、イツキ。
パートの小森は家に小さな子供がいるそうで、挨拶だけすると、お先にと帰ってしまった。




「……えっ?……イツキくん、19歳なの?…もっと若く見えるよ、カワイイ顔してる!
お肌、ツルツルじゃん。髪の毛は染めてるの?不良なの?
ね?どこの子?…中学、どこ?…あ、地元じゃないんだっけ?……モツ鍋、3辛でいい?」

「………ミカちゃん、飛ばしすぎよ…」




賑々しくミカが捲し立て、奥方が諫める。
もっとも、こんな調子に社長も林田も慣れているようで、苦笑いを浮かべ、申し訳なさそうにイツキを見る。


「だってぇ、全然、話す機会無かったじゃないですかー。聞きたいこと、沢山あるんですよー。
みんなビールで良いですかぁ?
あ、イツキくんは飲めないんだっけ、何にする?」

「………ウーロン茶で…」





飲み物がテーブルに並び、モツ鍋ようのコンロも置かれ、とりあえず皆で乾杯をする。

イツキはジョッキに入ったウーロン茶を飲みながら、マシンガンのようなミカの質問攻めを、曖昧に笑ってはぐらかした。






posted by 白黒ぼたん at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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