2019年06月05日
極楽の夜・2
「凄かったねー。熱かったねー。汗、ダラダラだねー。でも、キレイな汗でしょ?ベタつかないんだよ。不思議だよね。…あっ、お料理出来たみたい、取って来るね」
休憩処のテーブルで、イツキは若干、伸びていた。
大量の汗を掻いたことも勿論、初めての体験に、戸惑いドキドキする。それでもそれ以上に、楽しかった。
ミカは手慣れた様子で、テーブルのタッチパネルから料理の注文をし、出来上がりの案内があると、カウンターにそれを取りに行く。
戻って来るとトレイの上には、枝豆と焼き鳥と羽根餃子。そして生ビールのジョッキが2つ乗っていた。
「えへへ。本当はダメだけどね。…飲めるんでしょ?林田さんから聞いちゃった」
ミカが悪戯っぽく笑う。直接、店員が注文を取らないからと言って、こんな悪さはいけないのだけど、イツキが断るはずもない。
とりあえず乾杯をして、ぐっと喉に通してしまう。
熱く、乾いた身体に、これ以上のご褒美はないと言った様子。
実は、風呂あがりは異様に吸収が良いのだけど、……それに気付くのは、まだ少し、先。
「あー。やっぱりビールよねぇ。…岩盤浴でデトックスだけど…、…やっぱりビールよねぇ…」
「ふふふ。そうですね。……美味しいですね。……身体中の水分が、入れ替わっちゃいそうですね」
二人はそう、まるで酒飲みのような事を言って、くすくす笑い
飲み終わる前に、すぐ、次のビールを注文してしまうのだった。
未成年の飲酒は、駄目ですよ〜!!
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最高ですね!
楽しい経験いいぞ
その後、大変な事になるけどー笑