2019年06月09日
極楽の夜・5
24時間営業の施設。イツキと同じように休憩スペースで寝入っている人もチラホラいたが、早朝のためか偶然か、風呂場に客はいなかった。
「……やった。……貸し切り…」
イツキはそう言って、ふふふと笑う。
人目を気にせず、洗い場で身体を洗い、外にある露天風呂に向かう。
昨日、最初に来た時から気になっていたのだが、その時にはまだ他の客がおり、入る事が出来なかった。
自分の身体が特にオカシイと…そんなには思わないのだけど、男にしてはツルツルの白い肌に欲情を抱く輩がいる事は知っている。
「ふふふ。浴場で欲情…、なんちゃって……」
くだらない冗談を呟き、イツキはゴツゴツとした岩で囲まれた風呂にダイブし、思う存分熱い湯を楽しむのだった。
「……先客か」
ふいに物音がして、人の声が聞こえ、イツキは驚く。
そちらを見ると男が一人、イツキと同じ風呂に入ろうと向かって来る。
誰も来ない保証など、どこにも無かったのだ。気を抜き過ぎていたとイツキは慌て、背を向けようとしたのだけど……
その見知らぬ男から、視線が離せなくなってしまった。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/186116160
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/186116160
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
お風呂で一緒になった人、どんな人なんですか〜!
いっちゃんとどうにかなっちゃうんですか〜!
それはそれで楽しみです
どうにかならないワケ、ないじゃないですかー笑