2019年06月15日

極楽・最終話








「……イツキくーん?……いるー?」

脱衣所に入って来たのは、林田だった。どうやらイツキを探しに来たのだ。
今からイツキを犯そうとしていた男は、手を緩め、イツキもその隙に、男の拘束から逃れる。
ロッカーからカバンを掻き出し、とにかく一目散に、男から離れる。
男はイツキを追おうにも、…何も身に着けていないのだ。脱衣所の外に出る事は出来なかった。




「……はっ…林田さん…、……なんで……」
「…あ、やっぱここにいたんだ。良かった…、って、お前、何でまだパンイチ?…着替えて来いよ…」
「……いや、……中、なんか…暑くて……、ははは…」



イツキは笑って誤魔化し、脱衣所の出入り口の暖簾の前で、どうにか服を着替えるのだった。










「……ミカちゃんから連絡があってさ。イツキくん、極楽に一人で置いて来ちゃったから心配だって…。ああ、犬は大丈夫。なんか、おやつの食べ過ぎで……」



帰り道は林田の車で送って貰う。
本当は林田も風呂に入りたかったのだが、イツキはもう帰ると、赤すぎる、のぼせた顔でとっとと出て来てしまった。


「…のぼせた?…風呂、熱すぎた?……でも、露天は良かっただろ? 今度は一緒に行こうぜ?」

「………もう、……行かない。………お風呂、……や……」



イツキはそう言って、助手席に深く沈んでいく。
林田はすっかり湯あたりしたイツキを横目で眺めて、可愛いな、と呑気に笑うのだった。














とりあえず何事もなく、終了。
……先っぽぐらいは、入ったかも?笑


そして所用で更新、3,4日お休みします。
すみませんー! 
posted by 白黒ぼたん at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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