2019年08月09日

悪態







「馬鹿か、お前は。どうせ物欲しそうに、その生ッちろい身体を晒していたんだろう。自分の身体が猥褻物だと自覚しろ。物好きじゃなくとも寄って来る、同業者なら尚更だ。
風呂場なんざ、服を脱がす手間もない。簡単に、突っ込まれる。
そのまま連れて行かれて、どこぞでオモチャにされるだろうよ。お前のオハコだ。
まあ、そうなりたくて、色気を垂れ流してるんだろうが…これ以上余計な面倒は起すなよ、付き合いきれん」




湯〜らんどに向かうタクシーの中で、イツキは、先日の出来事を大まかに説明し
それを聞いた黒川は、ひとしきり、悪態をつく。
イツキは少し不機嫌になるも、黒川にそう言われることは予想していた。
心配なのは、…傍耳を立てているであろう、タクシーの運転手の反応ぐらいだった。



「……でも、……最後までは…、……しなかったよ……」
「お前の最後は、ドコだよ? ケツの穴が広がるほど突かれて、中イキするまでか?」
「俺、ちゃんと逃げたし、抵抗したし、突かれても無いし、…イってもいないよ!」
「…あー、ハイハイ。中途ハンパで残念だったな」



話の半ばでもう沢山という風に、黒川は手をヒラヒラと振る。
もっとも、これ以上話しても喧嘩になるばかりだし、…その中途半端な身体をどう処理したのか、などと聞かれても困るので
イツキも、膨れっ面で、窓の外を向く。



まあ、そう言う割に、黒川は怒っている訳ではないのだ。
この程度のことは、イツキにはよくある事なのだと、諦め、呆れているのだろう。

それが解っていて
こんな場所に、一人で放り出しているのだ。……多少のトラブルは…、やむを得まいと。



やがて車は湯〜らんどに到着する。
微妙な顔の運転手に金を払い、二人は、施設内に入って行った。




posted by 白黒ぼたん at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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