2019年09月02日

虫刺され







「あれー?イツキくん、なんだかこっちの耳、赤くない?」
「……えっ、……あ、…虫に刺されたのかも…」


社長と小森、ミカとイツキの4人で国道沿いのとんかつ屋に行く。
イツキの右側に座ったミカが、イツキの右耳を見て、そう言う。
イツキは耳に手を当て、痒そうに触って見せるも、それは、虫刺されなどではなく。

もっと悪い虫に、噛まれたものだった。







黒川は執拗にイツキの耳たぶを噛み、耳の穴に舌を捻じ込む。
指は、すでにイツキの中に埋められていて、もぞもぞと肉壁を擦る。
達してしまうほどの強い刺激ではない、その分、ずっとずっと…溢れ出しそうな感覚が続く。
イツキは身体をくねらせ、『…ああ…』とか『…いやぁ…』とか、艶声を洩らす。


『………好きだぜ、お前の声。……それだけで、……ゾクゾクする』


黒川はわざとイツキに声を上げさせているようだった。
イツキも、アパートの部屋とは違い、ラブホテルでなら気にせず声が出せる。
酔いも手伝ってか、いつもより上擦った声。それが一層、黒川を喜ばせた。








「……イツキくんってさ、週末、デートだったんでしょ? 何、何? どっかお出掛けしたの?……で、虫に刺されたの?」


隣りのミカが小声で聞いて来て、イツキは危うく味噌汁を吹き出しそうになった。




posted by 白黒ぼたん at 23:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
濃密シーン小出しですねww
2人のエッチ幸せそうなんですよね(//∇//)
Posted by はるりん at 2019年09月03日 16:10
はい。小出しですw

しばらくは楽しめそうですww
Posted by ぼたん at 2019年09月04日 23:21
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