2019年09月20日

坩堝







別に恋人同士ではない。
好きだの、愛しているだの、言葉を交わし合ったこともない。
まあ、身体の相性はよく、行為で得られる快感はそれ以外とは比べ物にならないのだが
それだけだ。ただ一瞬、その時だけの至福。


その一瞬のために、払う代償が大きすぎやしないかと、ふと、イツキと黒川は思う。



近くにいる時は、肌がただれる程、求めあってしまう。
近くにいない時は、その体温が恋しくて、四六時中その事を考えてしまう。
極めて、不経済。面倒臭い。
一周回って、そんな思いにさせる相手が、疎ましくすら感じる。




もどかしさに、ケータイを握りしめ、溜息を付く。




二人、同じような夜を過ごしていることを、二人は、知らない。




posted by 白黒ぼたん at 07:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
あー切ない…
口に出さなくても、思い合っている2人なのに…
夜中のベッドの上でスマホを手にしながら、黒川さんの事を考えているいっちゃんと、タバコをくわえながら、事務所のソファに疲れて座り、でいっちゃんの事を考えている黒川…
そんな姿が目に浮かびます
Posted by はるりん at 2019年09月20日 16:26
自分で書いていてアレですが
二人、まだるっこしー過ぎですな。

途中、考えるのが面倒臭くなって
何もかも、投げ出さなけりゃ良いですけどー。
Posted by ぼたん at 2019年09月20日 19:17
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