2019年10月24日

覚悟








実を言えば松田は、今日、再会したばかりのイツキを…どうこうする気は無かった。
ただ顔を合わせて…少しからかい、その後はまあ食事にでも連れ出すか…ぐらいに思っていた。

けれど、小森が現れた事で状況が変わる。イツキは一人、覚悟を決める。
松田は僅かに躊躇はしたが、何も言わずホテルの部屋について来るイツキを、拒む理由はなかった。





「………でも、俺、……早く帰りたいです…。……明日はフェスタの…最終確認なので…」
「……ああ」





静かに、イツキはそう言って、自分から服を脱ぎ始める。
松田はベッドの縁に座り、そんなイツキを見上げる。

俯いて唇を噛み、震える指でシャツのボタンを外すイツキ。
それでも、これから起きる出来事を受け入れる、強さを感じる。



「………なあ、…別にさ、言わなくてもいいんじゃねぇ? 黒川さんに…
俺も黙ってるし、あんたも黙ってれば……、バレないだろ?
………こんなの、ちょっとした…、……遊びだよ………」

「……………そうかなぁ……」


困ったように照れたようにイツキは微笑み、松田の隣りに身体を横たえ、しなをつくる。


この歳で、この事に、こんなにも慣れている。
一体どれ程の経験を重ねれば、こんな子が出来るのか、不思議でならなかった。





posted by 白黒ぼたん at 21:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
いっちゃん、さっさと自分から脱いじゃって、こういうのに慣れすぎてますよww
Posted by はるりん at 2019年10月25日 07:03
慣れてるし、諦めてるんですよねー。
もう、どうにもならないって…

…そう、自分で、納得させてる?
Posted by ぼたん at 2019年10月25日 21:55
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