2019年12月25日

フェスタ・35







それにはイツキも、驚いた。




軽く笑い、場をやり過ごそうとする笠原に、黒川は詰め寄り…、……胸倉をガツリと掴む。
これはマジだと笠原が気付いた所で、……後の祭り。




「いい加減にしろよ。…そこまで馬鹿なのか?お前は」


黒川の低い凄味のある声は、イツキにも聞き取れない程。
そして次の瞬間には、胸倉を掴んでいるのとは反対の手が、笠原の頬の上で弾けたのだ。



「…テメェ、何しやがる…ッ」



様子を伺っていた店の黒服と運転手が、今にも黒川に飛び掛かる権幕で、威嚇する。
それを、黒川が、睨み返す。


たったそれだけで、男たちの足が竦む。



「…人のモンを欲しがる馬鹿には、こうでもしないと解らんだろうよ。…程度をわきまえろ。阿呆め。
………おい、…若造…。

俺が、いつまでも黙っていると思うなよ?……叔父貴の手前、大人しくしてやってるが…別に、いいんだぜ?……戦争の引き金になっても。


…人のオンナが欲しくて駄々を捏ねて、組を潰した、なんて…洒落にもならねぇけどな!

みっともねぇ話だな! 笠原さんよ」




笠原を捩じり上げながら、そう凄む、黒川。
イツキは黒川の後ろでオロオロするばかり。





posted by 白黒ぼたん at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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