2020年01月15日

祭小話・7







松田は地元では有名な任侠団体の二代目だった。
もっとも、跡目を継ぐのはまだまだ先。今は修行中、勉強中と公言し、割と自由に動ける立場だった。
「地域密着の優良ヤクザ」と自分で言うだけあって、地元の祭りや企業のイベントには顔を出し、古くからの付き合いを大切にしていた。

「オーガニックフェスタ」にも、その辺りの繋がりで、世話役として名を連ねていた。



フェスタ二日目。会場に姿を現した松田は、一応、仕事らしく、そこいらを見て回る。
「お茶の吉田」「絹塚和装」そして「ハーバル」
ハーバルのブースではイツキが大真面目な顔で、女性客相手に商品の説明をしていて、まるで普通のコのようだと、松田は笑う。








松田は、明るい部屋で、騎乗位で抱くのが好きだった。

見上げるイツキは恥ずかしそうに顔を背けながら、そのくせ、ぴたりと密着した腰を前後に振った。
掴んでいた腕をぐいと引きと、イツキはバランスを崩し、松田の胸に倒れ込む。
それでまた中の様子が変わるのか「………んっ…」と極まった声を洩らし、そのまま動かなくなる。

身の奥に広がる快楽を追っているのか、その顔は酷く、いやらしかった。









「…お疲れ様です、松田さん。ここ閉会したら別のトコで打ち上げあるんで、…そっちも来て下さいね」
「……あ、…ああ」


林田にそう言われ、松田は生返事を返す。
松田がいやにイツキを見つめていたことに、林田は、気が付いていた。






posted by 白黒ぼたん at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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