2020年04月16日

スネ夫







「……なんだよ」


言う、黒川は、小さく笑う。手を伸ばすイツキの、ソファの傍に寄り身を屈める。
イツキは黒川の首の後ろに手を回し、黒川はそのままソファに崩れる。


「……寝ぼけているのか、イツキ。それとも、酔っ払ってるのか?」
「……飲んでないよ。……マサヤ帰ってくんの、待ってたんじゃん…」
「待つなよ。……俺の仕事を知らん訳じゃないだろう。……今日は、早いぐらいだ…」
「………そうだけどさ……」


半分、唇を重ねながら、そんな話をする。
黒川はイツキの身体を横にずらし、どうにかソファに腰を下ろす。
ソファに寝転ぶには少し窮屈になったイツキは、足を折り曲げ頭を黒川の膝に乗せた。

黒川はテーブルに並んでいた冷めた揚げ物をつまみ、口に入れる。
何か飲み物をとテーブルの下を覗き込み、置いてあった2リットルのペットボトルの水をラッパ飲みする。


イツキは黒川を見上げ、おもむろに、顔に手を伸ばす。
手の平にザラザラと、伸びた髭が当たる。


「……ヒゲだ…」
「…一日経てば、ヒゲぐらい伸びる」


その一日が、長い。




「……マサヤ、俺、ヒマ。ご飯も作らなくていい、待って無くてもいいじゃ、あと、何してればいい?」
「…知るかよ。……掃除でも、洗濯でも…、……ああ、風呂場の鏡でも磨いてろよ」
「やだよ、そんなの!」



イツキが声を上げ頬を膨らませると、黒川はくっくと可笑しそうに笑う。
もう一口水を飲み、「…行くぞ」と立ち上がり手を引き、


寝室に向かった。




posted by 白黒ぼたん at 23:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
ふぁっ 幸せすぎるぅ〜溶ける_(-ω-`_)⌒)_トケルワマジ
Posted by ふふ at 2020年04月18日 03:42
寝室のクローゼットに隠れて
二人の様子を見てみたいもんですな!
Posted by ぼたん at 2020年04月18日 23:03
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187389618
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック