2020年05月05日

おつかれイツキ







ショップが閉店したのが午後8時。
それから片付けや集計をして、ミカと軽く食事をして、イツキが新宿に帰ったのは午後10時を回った頃だった。
さすがに、クタクタ。二人で回すには長すぎる時間。しかも狭いブースに立ちっ放し。
それでも短期間なのだしどうにか頑張ろうと思う。

部屋に、黒川の姿は無かった。
イツキは、「ただいま。おやすみ」と、短いメールを送り、すぐに寝入ってしまった。



黒川が部屋に帰って来たのは、それから数時間後。
寝室の、広いベッドで寝ているイツキを見て、ふふんと笑う。



「自分の部屋で寝るんじゃなかったのかよ」



大の字に寝ているイツキを端にずらし、ついでに上着を脱がしてやる。
ネクタイも、靴下も、身に付けたまま。余程疲れているのだろう、少し身体を揺らした程度では目も覚まさない。




「……まあ、あんな所に突っ立っているだけも、シンドイだろうよ…」




イツキのネクタイを緩め、とりあえず、キスだけをして

この夜はそれだけ。黒川はイツキの隣りで眠りに着いた。





posted by 白黒ぼたん at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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