2020年05月23日

イツキのカレシ







「……急にお偉いさんに呼ばれて、…連れて行かれちゃったんです」


ユウの説明は若干言葉が足りず、冗談交じりに誇張されたものだったが…
丁度良く、黒川たちの緊張感を煽った。
詳細は解らないが、またトラブルに巻き込まれているのかも知れない。
黒川と一ノ宮は顔を合わせ、顰める。黒川は不機嫌極まれりといった様子で鼻息を鳴らした。




結果、ミカは黒川を連れ、イツキの後を追う。途中、最初にイツキを連れて行ったスーツ男を見付け、会議室まで案内させる。
一ノ宮は車で先に出られてもマズいと、ユウに教えてもらった、施設の外の車用口へと向かった。








「………困るんだよねぇ、関係ない人、中に入れちゃ…。俺が叱られるのに……」

スーツ男はぶつくさ文句を垂れながら、ミカと黒川を案内する。
本来なら部外者を勝手に中に入れてはいけないのだが、『……ウルサイ。さっさとしろ』と黒川に睨まれては、断ることも出来なかった。

ミカは、ちらちら、後ろを歩く黒川を振り返る。


『イツキくんのカレシさんですか?イツキくんのこと心配で、会いに来たんですか?』



と、聞こうと思ったがナカナカ…、そんな隙を与えては貰えなかった。





「……あー、イツキくん。いたいた!」


何人か人の残る社員食堂の先、会議室への扉の前で、イツキを見付けた。




posted by 白黒ぼたん at 21:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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