2020年08月08日

バカンス・最終話








『……あ、うそ。……だ、だめだって……、イツキくん……』


あとは簡単だった。
イツキは竹本に抱き付き、竹本の股間に手を当て、勢いを確認する。
カチャカチャとベルトを外し、ズボンのボタンを外し、ジッパーを下ろし
ぽろんと飛び出して来たものを、口に咥える。


時間にすれば、短いものだったろう。

竹本はソファに座ったまま。イツキが、その上に跨る。
竹本のものはすでに十分な硬さを持っていたし、イツキも……ハーバルのクリームを持っていた。
ずるりと中に収めてしまえば、後の問題は、どれだけ声を出さずに我慢できるかという事だった。

そして

終わった余韻に浸ることもなく、イツキは照れ臭そうに笑って、自分の部屋に帰って行った。
竹本は、立ち上がることも出来ずに、……丸出しのまま、ソファでしばらく放心していた。








まあ、そんな程度の事だったので、黒川と比べるまでもないのだけど…
…とりあえず、今回の「遊び」は、その程度にしておいて良かったと…イツキは思った。



「女よりイイ」と失礼を言う黒川に、ふふふと、笑顔を返す。
黒川はイツキと深く繋げたまま身を屈め、唇を重ねる。



お互い、どれだけ嘘を重ねていても、この一瞬だけは、
目の前の相手のことだけを感じていられる。






「……俺は、…マサヤがいいよ。旅行も…、楽しいけど…。……マサヤと一緒じゃないと……つまんないよ」
「…………ふん」

キスを続けながらイツキがそう言う。

半分、お世辞だとしても…、黒川には過分の言葉だった。





posted by 白黒ぼたん at 22:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
うーん、イッちゃんの逆転勝ち!
Posted by ひとみん at 2020年08月09日 07:39
いっちゃん!
そんな所で、パパパっととやっちゃってるじゃないですか!!
ちょっとしたイタズラのような…

黒川さんといっちゃんははもう離れられないですからね
Posted by はるりん at 2020年08月10日 06:19
ひとみんさま
いっちゃんって、結構、遊ぶときは遊んじゃうんですよねー。
悪いコです。笑


はるりんさま
黒川といっちゃはもう盤石なので、放っておいて良いと思います。
…犬も食わないってヤツですね。
Posted by ぼたん at 2020年08月21日 22:10
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