2020年09月11日
黒川危機一髪
「……別にマサヤを特別に、強くて格好いいとか、思っていた訳じゃ無いんだけどさ。
でも…他の人がマサヤをどう思っているのか考えた時に…
やっぱり、強くて格好良い方がいいなって…思っちゃった。
俺が、されてる、……従っているのは…強い男なんだって。
だから俺がこうなってるのも…仕方が無いことなんだって…
言い訳じゃないけど、そう思いたいのかな……
なんか、わかんないけど……
……解る?…一ノ宮さん」
事務所で。
黒川の帰りを待つイツキは、ソファに半分横になり、一ノ宮相手にとりとめのない話をする。
先日の松田の発言は、まだイツキの中にわだかまりを残していた。
平たく言えば、自分が絶対服従している男が、他の男に征服されては困るのだ。
一ノ宮は仕事の手を止め、コーヒーを飲み、穏やかに笑う。
「解りますよ。私だって、社長が一番だと思って仕えているのですから。
…行為の際の上下で、関係の優劣が決まるわけでは無いでしょうが…、…社長が男に組み敷かれてはイヤですねぇ」
「……だよね。想像できないよね…」
「もしそうなるなら、松田氏より先に、私が頂きますけどね」
一ノ宮の言葉をイツキが理解する前に、扉が開き、黒川が事務所に戻って来る。
イツキは黒川を見て、それから一ノ宮を見ると
一ノ宮も黒川を見て、それからイツキを見て、ふふふと、悪戯っぽく笑った。
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ダメですかー?意外と良さそうですよ♪
はるりんさま
問題発言でした。つい、本音が出ちゃったのかな?……ふふふ。
ひとみんさま
実は一番怖い男なのでした。黒川、気をつけないと本当に襲われるわー
みょんさま
いっちゃんの最大のライバルになるかも知れません。こんな三角関係になるとは…笑