2020年09月17日
朝のふたり
朝、イツキが目を覚ますと
……自分の身体がすっかりその気になっていて……驚いた。
年ごろの男子の生理現象なのだし、ある程度は仕方が無いとは思うが
隣りで眠る黒川の体温や、もやもやとした夢の様な感覚が…、…カラダに響いて
あまりにも素直な欲求に、困惑した。
自分で自分に触れてみる。
中でイクのではなく、今は、ココで。
想像するネタには事欠かない。
目を閉じ、静かに鼻で息をする。
どうにか手早く…この衝動を収めてしまおうと努力する。
「……朝っぱらから…、何、してんだよ……」
「…………えっ、………なんでもないよ…」
「……ふぅん?」
隣りで怪しくもぞもぞと動くイツキに、黒川が気付き、声を掛ける。
慌てて取り繕うも、股ぐらに手をやり涙目でいては…何の言い訳も出来ないし
身体も、隠せない。
「馬鹿な奴」
黒川はニヤリと笑って、その続きを、引き受けることにした。
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