2020年12月01日
朝の連絡
いつの間にか黒川のベッドに誘い込まれたイツキは
声をあげ、背中を反らせ、さらに奥へと異物を捻じ込まれ、抉られ
痛みの先の快楽にどうにも堪え切れず、腰を震わせ、果てる。
同時に黒川も、イツキの中に精を放つ。
そのまま二人、ごろりとベッドに仰向けになり、息を整えながら余韻に浸る。
もうじき夜も明ける時間。眠るには短いし、起きるには早い。
「……あ。……マサヤ、俺………、今日、帰り、遅くなる……」
「………ああ」
「………理由、聞かないの?」
イツキが黒川に顔を向けると、思った以上に近くにいて、少し、驚く。
つい数分前まで繋がっていた男は、ただ、ニヤリと笑う。
「………ご飯、食べて帰る。……ミツオさんと。……ご飯、だけだよ?」
「ああ」
「………んー……」
行くな、と束縛されても、他の男と会ってどうするんだと詮索されても、嫌だが
何も言われないのも、少し、嫌なものだな…と、イツキは思っていた。
そして、イツキがそう思っていることを、黒川も解っていた。
微妙な表情を浮かべるイツキの、鼻を触り唇を摘み、顎から頬へ手をやる。
「ちゃんと、……帰って来いよ。……それで、いい」
『俺のところに』 と
言いそびれていた。
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