2020年12月21日
特別な日・6
男は、まあ普通だった。
イツキにワインを2,3杯飲ませ、軽く酔わせた後にベッドへ連れてゆき
灯りは落とさず、自分は服は脱がず、イツキだけを裸にして足の指先から舐め上げる。
持参したという潤滑剤はチリチリと熱く、痒みのあるもので、奥までたっぷり塗り込められ
それが馴染むまで、男は、局部だけを晒し、イツキの口の中にねじ込んだ。
髪の毛を掴まれ、乱暴に押し付けられる。
喉の奥に触れえずく。鼻が塞がれ、息が出来ない。
口の中のそれが外され、咳き込み、涙を零す。
男は楽し気に、「……どう?、……どう?」と尋ねるので
イツキは腰を上げ、もじもじと足を開き、
「……焦らさないで。………ね、早く。ココに下さい……」
と言ってみせる。
挿入してからは、早く。男は単純に腰を振って、果てる。
それでも最後の最後で、唇を重ねられ、犬か、と思う程、顔をベロベロと舐められ
「………良かったかい?………気持ち良かったかい?……うん?」
と、尋ね、返事を要求されるのは
本当に、嫌だった。
「仕事」を終え、イツキはシャワーも浴びずにホテルの部屋を出る。
当てつけに、この臭いカラダのまま、黒川の事務所に行ってやろうかとも思ったが
それはそれで、嫌味を言われそうなので、止める。
タクシーに乗り、自分のマンションに戻る。
黒川はまだ帰宅しておらず、イツキは急いで、風呂に入った。
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黒川によくよく、言っておきます……。