2021年07月13日
ハーバルの日
その日は本館のセールも重なってか、忙しい1日で
イツキも残業し、結局ミカと一緒に閉店まで働いていた。
最後の客を見送り、やっと一息つく。
「ああ、ごめんねぇ、イツキくん。最後まで残って貰っちゃったねぇ」
「いえいえ。良かったですね、春色セット、完売しましたね」
売り場の片付けをしながら、ミカとイツキは互いを労い
用意していたセット商品が全て売れたと喜び
こんなに頑張ったのだから、お疲れさま会をしなくちゃと話し
近くの居酒屋のおすすめメニューの話までして笑い合う。
「…イツキくん」
「ん。何ですかー?」
棚に埃よけのカバーを掛けて、イツキが明るい笑顔を見せる。
その様子だけでも、何か、イツキの中が変わったのだと解り
ミカも笑顔を見せる。
「…あと、細かいコトは、いいよ。明日で。 ご飯、行こ?」
「はい」
詳しい話はまた追々、聞くとして。
イツキがまた楽しそうに仕事をしていて
ミカは、ホッとするのだった。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/188840129
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/188840129
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック