2021年07月29日
変化
何かがどうか、変わったのかと黒川は思っていた。
身体の感覚が、気持ちに影響を受けるのだとは解っているが
ここまで、違うと、さすがに驚く。
イツキの脚を抱え持ち、正面から押し入り腰を揺する。
いつも通り。それだけでも十分良いのだが
喘ぎ声の合間、薄く目を開けたイツキが視線を絡め
ニコリと笑うと、様子がオカシくなる。
自分が変わるのか、イツキが変わったのか定かではないが
さらに奥へと絡め取られる。堪えが利かないと馬鹿にするのも忘れる。
やおらイツキが手を伸ばし
黒川の首の後ろに回す。
ぶら下がるようにぐいと引き、顔を近くに寄せる。
「…マサヤ、……キス、して、欲しい……」
イツキは今までそんな台詞を言ったことが無い。
やはり、変わったのはイツキの方なのか。
無理をして身体を折り曲げ、貪るように唇を合わせる。
同時に繋がった箇所が熱く脈打ち、より深く、刺激を求めてしまう。
何が変わったのだろうかと思う。
欲が、際限なく溢れ、困った。
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今までとは感じ方が違うのでしょうな。