2021年10月12日
セクハラ案件
「……ミカちゃん。…セックス好きですか?」
と、職場の男子が職場の女子に尋ねたら間違い無くセクハラ案件になる
非常に失礼な事をイツキが口にしたのは、
すでにビールを、ジョッキで何杯か飲んだ頃。
百貨店近くの、
居酒屋。
仕事の後、ミーティングを兼ねて軽く食事のつもりが
イツキとミカの2人はいつも、つい、飲み過ぎてしまう。
答えるミカも、同じだけの酒を飲んでいた。
「やだー、イツキくんったら!何、聞くのよー」
「あっ、ごめんなさい!…変なこと聞いてますね、俺。いやっ、あのっ」
イツキは酔っ払いついでに、つい口走ってしまったようだ。
慌てて謝り、何を言っているのだと猛烈に恥じる。
誤魔化すようにビールをあおると、ミカが顔を近づけ、小さく囁く。
「…ふふ。好きに決まってるじゃない。何?今度は何があったの?」
「何って訳でも無いんですけど…。ああいうのって…向き不向きがあるのかなぁって…」
「相性的な話? そりゃあね。…ああ、でも、全然興味が無いって感じの人もいるわよねぇ…」
そう言ってミカは、同じ店内の、奥の席に座るグループをチラリと見る。
そのグループには、茗荷谷がいる。
「イツキくん。悪いんだけどさ。…同じこと、あの人にも聞いてくれない?」
「ええー!」
「あの人、そういうの、全然っぽいのよねぇ…」
「まあ、確かに…」
イツキとミカはそんな話をして、
くすくすと、二人で笑っていた。
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全くセクハラにならないところが
いっちゃんのいい所
いつきを女子と認定しているですねーw