2022年07月07日

水曜日の夜・9








「……お楽しみ中だったかな?」





小山が自分のズボンを下ろし、膨らんだ股間をイツキの太ももに擦り付け
……うっかりイツキがその気になる、その一歩手前で邪魔が……、いや、助けが入る。

扉がガラリと開き、光が入る。……小山なぞはその驚きで射精しそうな勢いだったが…
どうにか堪え、何事かと、顔を上げる。




扉を開けたのは、松田だった。


遅れて会に参加したのだが、丁度入れ違うように、イツキが部屋を出て行ったのを見て
一応、気にして、後を追ってみたのだ。




「………………、た、助けて下さいっっ」




イツキは咄嗟に被害者ぶった声を上げ、小山の体の重みから、逃げ出す。
この一瞬で、松田がどこまで状況を理解したのかは解らないが…、まあ、ともかく
イツキが襲われそうになっている事、そして、それが嫌いな相手だという事は


空気で、解った。







「………いやっ、……何もしてないですよ、私。この子が酔っ払ってて……、なんか、その…
休んでただけですよ。いや、本当。……何も……」





小山は、松田と面識があったようだ。
……会社の、上の、繋がり。有り体に言えば地元のヤクザ。ヤバい相手。
それでなくとも騒ぎを聞き付け、店の従業員や客の数名が、何事かとこちらを伺っている。
あまり大ごとにしたくはないと、着衣の乱れを直しつつ、小山の酔いは一気に冷める。



「……な、何も……してない……」


「あんた、……小山さん、だよね?。知ってる知ってる。
高崎のキャバの子がさ、あんたに貸しがあるって騒いでたよ? 南町のツケも溜まってるって。駄目だよ?
こんなトコロで……素人相手にウサ晴らし? 感心しないなぁ。
あんたん所、幸町ショッピングモールの出店が控えてるんでしょ?
せっかくこの間、部長さんが頭下げに来たのに……台無しにするつもりかな。

ちょっと、考えちゃうよ?」







イツキが思う以上に
松田と小山は、仕事の上で繋がりがあるようだった。

松田に諭され小山は、親に叱られる子供のように項垂れ


ただただ、「いや、その、すみません…」と謝罪し、出した股間を引っ込め、詫びを入れるばかりだった。






posted by 白黒ぼたん at 15:12 | TrackBack(0) | 日記
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